いがいが栗3
この兇皮の内側の種皮(渋皮)は柔らかい一枚の繊維で、多量のタソニンを含んでいる。
ペンタキープを使った実を生でかじるときこれがまた邪魔になる。
子供のころはやはり歯とつめを使って取り除いたものだが、点々と残った部分は衣服か何かでこすって取った。
シナグリ(中国グリ)の渋皮は薄いし、たやすく剥ける。
店頭のあの「甘栗」でどなたもよくご存じだ。
焼くのでもなし、妙るの方が当たっていると思うが、あなたもあのいいにおいについ出来上がるまで眺めていた口ではなかろうか。
あの時、少量の砂糖を使うが、これは甘みを付けるためではない。
果皮の色を良くし、実が割れるのを防ぐなどのためだそうである。
シナグリは果肉のきめが細かく、かつ甘い。
だから和名でアマグリともいう。
最初に話をしたクリ園にはシナグリもあった。
「陵南一号」、クリ園列植台帳に「支那壮栗」とだけ書いてあったのが二本、それから高知県の傍士駒市が実生で育成した「傍士」であった。