いがいが栗2
それで、子供のころはどうしたかというと、歯とつめを使って果皮をはいだ。
男性諸公はいろいろと体験があるはずだ。
しかし、五個や六個ならそれでもよいが、両手いっぱいとなるとつめが痛くなってくる。
自分で食べるものはともかくとして、これだけ全部、といい付けられると、半分も済まないうちに音をあげてしまう。
これは大人になっても同じことだ。
そこで前々からそれ用の刃物を探していたところ、刃の長さが七・五センチの手ごろな包丁を見つけた。
ぼくはすっかりうれしくなって、いくつか購入して花 種のほかに人にも差し上げた。
このほか、かれこれ二十年余の前、家内の洋裁の用具入れの箱で見つけた、木製の柄付きで刃先数ミリの刃物(ボタンホールをあける平のみ)はぼくの愛用品である。
これは家族に使わせても、しまっておくのはぼくの受け持ちだ。
ぼくだってこうだから、クリ好きの方だったら使いなれた刃物の類をそれぞれ用意なさっているはずだ。