興味がありますデス その2
★イメージ的思考とは?
異にするという区分は多分に分析的な観点からのもので、物体とそのイメージとが一般の人々にとってもつねにそうした二重の存在として了解されるとは限りません。
第一、それら両者の存在が、まず物体として、ついでそのイメージとして、という順序で現われることはむしろ稀で、逆にイメージが先行することが多いというのが実態です。
たとえば、ある女性が口紅の新製品のテレビ・コマーシャルをみて、自分もあのモデルのように魅力的になれるかもしれないと思って買ったとします。
この場合はイメージが先で物体に接するのが後という順序関係になります。
実際に当の口紅を手にしてみて、彼女はしきりに例のテレビコマーシャルを想い浮かべようとするでしょう。
「これがあの口紅なのね。そう、これがあの口紅なんだわ」と。
あのときのイメージを取り去ってしまえば、あるいはそのコマーシャルを知らない人にとっては、それは格別の魅力があるわけでもなく、何の期待感も掻き立てない平凡な口紅にすぎません。