高原のログハウス 3
都内の小さな家を建て直しても満足な家には住めないと、東京での自宅の改築は止めて、セカンドハウスに賭ける決断をしたのだそうです。
週末に東京からやって来ては、一日中家の手入れをしたり、敷地内の木を切って道を作ったり、体を動かしています。
「何も仕事のことを考えず、家のこと、庭仕事を黙々とやってると、疲れが取れましてね」
・・・この家の主人と男が知り合ったのは、男が散歩する途中、白樺と落葉松の林の中でいつも働いている主人に「精が出ますな」と声をかけてから、意気投合して山荘仲間になったのです。
ログの木肌は、野太く荒々しいのに温もりがあります。
その居間の暖炉の側に座って、高原と木の温もりに惚れ込んだ彼と雑談するのも、山に来る楽しみの一つになっています。
八ヶ岳の山麓に男は、一昨年、勇を鼓して、小さな山小屋を造ったのです。
・・・その時は、自分の生活がこんなに変わるとは想像もできませんでした。